更新日 2019.04.16

コレステロールは悪い事ばかりでないの知っていますか?

健康診断などでコレステロールが高いと言われると「大丈夫かな?」と心配になってきます。それは、コレステロールが原因で動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの病気になると知られていることから、低いほうが健康に良いというイメージが一般的に強いです。ですが、その数値には科学的根拠がなく、実はコレステロールが低い人より高い人の方が長生きしているというデータもあるそうです。では、なぜコレステロールを下げることだけに意識を向けない方が良いのでしょうか。今回は人間にとってなぜコレステロールが大切なのかを説明いたします。

◎コレステロールは私たちのからだにとって大切な物質

コレステロールは健康を維持するために必要不可欠なものだと言われています。それはなぜかというと、コレステロールは細胞膜、ステロイドホルモンや胆汁酸の原料となるからです。

・細胞膜とは細胞の中と外を隔てる膜で、細胞を保護し、細胞内外の物質やエネルギーの出入りをコントロールしています。細胞膜はたんぱく質やリン脂質、コレステロールからできていて、コレステロールは細胞膜の流動性をあげています。不足すると細胞が壊れやすくなるため脳出血を起こすこともあると言われています。

また、コレステロールは脳に多く存在し、神経細胞の軸索を包んでいるミエリン鞘にあります。コレステロールは絶縁体の役割をし、脳の情報を体の各部分へ正しく伝達しています。

・ステロイドホルモンとは、副腎皮質、精巣、卵巣、胎盤でコレステロールからつくられる脂溶性ホルモン。

副腎皮質で作られる副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン)精巣で作られる男性ホルモン(アンドロゲン)、卵巣で作られる女性ホルモン(エストロゲン)、卵巣の黄体や胎盤で作られる黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。

・胆汁酸は、脂肪の消化、吸収を助けている肝臓でつくられる胆汁の成分。胆汁酸は脂肪を水に溶けやすくしたり、リパーゼを活性化します。

 

◎コレステロールを下げすぎるとどうなる?

コレステロールを下げすぎるとがんや認知症を発症させてしまうとも言われています。検診などの結果でコレステロールが高いと生活習慣病を恐れて薬を服用したくなるのですが、心臓などに持病がなければ無理にコレステロールを下げすぎることはかえって身体に悪影響が出てしまうと言われています。コレステロールが高いとナチュラルキラー細胞が活性化され免疫力が高まるが、コレステロールが下がりすぎると免疫力が低下し、ガンなど病気の発症を招く危険性があるそうです。

コレステロールは先ほどご説明したように、人間の体にとってとても大切な役割があります。このコレステロールの8割は肝臓でつくられています。

悪玉コレステロールと呼ばれるLDLは、肝臓から全身の細胞にコレステロールを運び、善玉コレステロールと呼ばれるHDLは古くなった細胞からコレステロールを抜き取り肝臓に戻す働きがあるため、どちらも必要なものなのです。

ただ、病的に高くなった場合やコレステロールが高くても気にしなくて良いからと食べすぎてしまっては太ってしまい、健康には良くありません。

コレステロールは気にしすぎず、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

 

 

 

 

 

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