疲れを癒す「究極の健康住宅」① たかはし設計さんが伝える健康住宅とは

こんにちは。トータルプロデュースKireiの濱屋です。

健康、美容と聞くと興味津々なKirei。
今回は、健康や美容はもちろんお子様に安心な家づくりをされている「たかはし設計」の高橋さんにお話を伺ってきました。たくさんお話いただいたので、２回に分けてお伝えします。

住み手の為の家づくりをしたいとおっしゃる高橋さん

一級建築士　高橋秀明さん

個人の注文住宅を専門に設計管理・企画を行っています。

愛知県の名古屋市尾張地方で木の家づくりをテーマに、小さくても広く使える住まい、永く安心して暮らせる家づくりの自由設計プランニングの提案をされています。

ー高橋さんの設計される板倉の家はどんな家なのですか？

板倉の家は、「正倉院」や「伊勢神宮」にある伝統的な建築技術から生まれたもので、材料にはスギを使います。

たかはし設計のこだわりとしては、徳島杉の赤身の厚板をふんだんに使用しているので、腐食やカビ、虫に強いのが特徴です。

ーダニやカビに強いのはどうしてですか？

木には調湿効果があるため、湿度が高いときには余分な水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出します。その作用によって一年中湿度が快適に保たれサラッとした空間を維持することができ、ダニやカビの繁殖の防止に繋がります。また、スギから匂う香りの成分に防ダニ作用、防カビ作用、殺虫作用、抗菌作用があると言われています。

ーお子様や肌が敏感な方にも安心な家なのは、どのようなことからですか？

板倉の家は、ビニールクロスやベニアを使用しない「まるごと自然素材」の家なので化学製品によるホルムアルデヒドなどの有害物質を一切出しません。また、アトピーや喘息の原因とされるダニやカビの発生を防ぐ働きがあるため、シックハウスの心配もないので、お子様にも安心な家と呼ばれています。

ー香りと聞くとアロマセラピーのイメージがありますが、癒し効果もあるのでしょうか？

はい。スギの香りには緊張や興奮を鎮める鎮静効果と消臭効果があります。杉の香りがする部屋では深い睡眠を促すと徳島大学医学部の研究でも明らかになっています。また、癒しといえば、スギの木は驚くことに耳障りな音を吸収して、脳波にα波が発生する心地良い音域を生み出す音成分が存在するとされています。コンサートホールや劇場などの天井や壁に木がふんだんに使用されるのはこのことからです。

ー冬場素足でも足元があたたかく感じるそうですが、それはどうしてですか？

熱の伝わる早さを表す「熱伝導率」が小さいことから、冬場でもあたたかく感じます。例えば、暖房器具であたたまった部屋の暖房器具を消した後でも、熱伝導率が小さい杉の木はしばらく木にあたたかさが残り、朝まで部屋の中があたたかいこともあるでしょう。これがコンクリートや鉄だった場合、触れたときヒヤッとします。これは、コンクリートや鉄の熱伝導率が大きいことからです。よってスギの木には断熱効果があると言えます。

究極の健康住宅　板倉の家

日々時間に追われる現代だからこそ、「疲れた自分を癒す」ほっとできる家だったら心も体も健康的になるのだなと感じました。

次回は、「片付けられる」板倉の家についてお話ししていただいた内容をお伝えします。