更新日 2018.12.08

実はたくさんの方が悩んでいた「女性の体臭」原因と解消法

女性でも年齢関係なく気になる方が多いといわれている体臭。

そんな女性に増えている体臭の悩みには、様々な原因があります。

今回は、女性の体臭の種類、原因、解消法をご紹介します!

◎女性の体臭の種類

・ダイエット臭

ダイエットではすっかり定番化している「糖質制限」。白米や食パンなどに代表される、食事の主役ともいえる炭水化物を食べずにタンパク質と野菜だけを口にする方も多いようです。効果が高いと評判のこのダイエット法ですが、ハードに続けるうちに体から酸っぱいにおいがしてくることがあるようです。このにおいの正体は、ケトン体。通常体内では、糖分を分解してエネルギー化します。しかし糖質制限によって糖分が足りないと、肝臓で脂肪を分解してエネルギーに変えていきます。このとき、血液中にケトン体が放出され、体臭や口臭がツーンとすっぱくなるのです。

また、ダイエットによって基礎代謝が低下すると、疲労物質である乳酸が発生しやすくなります。乳酸はアンモニアとともに汗と一緒に外に出るため、よりにおいが強く感じられることがあります。 

 

・ミドル脂臭

ミドル脂臭とは、およそ30代から~40代に多く男女共に発生するとされている臭いです。皮膚にすむブドウ球菌が、汗の中の乳酸をエサとして分解、増殖することで不快な「廃油のようなにおい」を発します。とくに後頭部にその臭いを感じることが多いです。
この臭いの原因は「ジアセチル」という成分だということがわかっています。
ジアセチルは、30歳代後半から、40歳代後半に発生量がピークになり、さらに加齢によって頭皮の皮脂がドロドロになって頭皮に残りやすくなっているために「毎日髪を洗っているのに臭う」ということになってしまいます。

 

・加齢臭

加齢臭は、男性特有のものだと思っていませんか?実は、女性でも30代~60代に増加傾向にあるのです。加齢臭の原因となる皮脂は年齢を重ねることで分泌は減りますが、臭いの原因物質であるノネナールを発生しやすい皮脂の種類に変わるため加齢臭が発生するのです。

年齢を重ねていくと、皮脂のなかにパルミトレイン酸という脂肪酸が増えます。これが皮脂腺から体外に出て空気に触れると酸化し、臭いの原因のノネナールを作り出し、枯葉のような気になる臭いになります。こうした体の変化の要因としては、女性ホルモンの減少や抗酸化機能の減退もあげられます。

加齢臭はとくに皮脂腺が多い部位に発生しやすく、わきや耳の後ろ、顔、頭皮、背中などに注意が必要です。特に頭皮は皮脂の分泌量が多く、臭いが発生しやすくなります。枕がいつのまにか臭う…というのも、この事が影響しているのです。

肥満体質であったり、アルコールや喫煙をする、あるいは仕事などでストレスが溜まっている人は、より加齢臭を発しやすいともいわれています。

 

・ホルモンによるもの

「更年期になると暑くもないのに汗が出る」とよく言われますが、それは女性ホルモンの分泌の低下による自律神経のバランスの乱れにより、発汗や体温調節の機能が正常に働かなくなるからです。

さらに、若いころの汗と比べ、更年期の汗はアンモニアや乳酸など多く含まれており、べたべたしていて臭いが強く感じられることがあります。

また、産後急に汗をかきやすくなるのも、女性ホルモンの分泌が変化することが原因とされている「産じょく性多汗」といわれます。産後しばらくすると治ることが多いようです。

 

◎気になる臭い、種類別の解消法!

・ダイエット臭

ダイエット臭がするということは、実践しているダイエット方法を見直す必要があるということになってきます!

体の代謝機能を維持、またはアップさせることを意識しましょう。そのためには運動を行うことが大切です。中でも有酸素運動がよいですね。ウォーキングや水泳がベストですが、時間がないという方はとにかくこまめに体を動かすよう意識しましょう。

また、ケトン体を燃焼させるためには筋肉も大切。ストレッチや軽い筋トレを取り入れ、筋肉でケトン体を消化できるようにしましょう。

食事の面では、クエン酸等の有機酸を多く含む、梅干、かんきつ類がおすすめです。また、ケトン体によって酸性に傾いた体には、アルカリ性の食品を積極的に摂るのも効果的です。アルカリ性食品は、野菜・果物、海藻、大豆など。汗腺機能を高めてくれる、ショウガなどもおすすめです。

そして何より、極端な糖質の摂取制限は避けること。代謝効率を保つために、炭水化物はある程度必要です。食事の際には、血糖値を急激に上昇させないよう「食物繊維→タンパク質→炭水化物」の順番で食べるようにしてください!

ダイエット中はどうしても、早く痩せようと頑張ってしまうものですが、ダイエット臭がしては美しさも台無しです。体と相談しつつ、無理のないダイエットを心掛けましょう。

・ミドル脂臭

ミドル脂臭は、汗に含まれる乳酸常在菌が原因だとわかっていますが、この汗に含まれる乳酸の量は、生活要因で増えてしまいます。たとえば、食べ物、ストレス、緊張感、自律神経の乱れ、ホルモンの減少などです。30代~40代の女性と言えば、働き盛りで、さらに子育ても大忙し。こうした生活要因を持っている方も多いと思います。

まずは疲れをためないこと、偏った食事をしないこと、できる限り睡眠時間を確保することを意識しましょう!

また、お休みの日には気分転換に好きな場所やゆっくりできる場所に行って、ノンビリされるのも良いですね。

 

・加齢臭

加齢臭をケアは、加齢臭を発しやすい場所をよく洗うことから始めましょう。わき、耳の後ろ、首筋、顔、頭皮、背中などに注意が必要です。意外とケアできていないのは、耳の後ろや首。忘れがちなので注意してください。

また、洗うときには強く擦らずやさしく洗うことを大切です。あまり強く擦ると皮脂が落ちすぎてしまい、体は「皮脂が足りない」と、より皮脂の分泌を増やしてしまいます。やわらかい素材のタオルでよく洗いましょう。できれば加齢臭対策用の石鹸をつかうとよいですね。そしてお風呂上りは、ビタミンC誘導体が入った保湿ローションでケアしましょう。抗酸化作用があり、臭いを防いでくれますよ。

さらに生活面では、動物性脂肪を取り過ぎないことが大切です。脂っこいものは避け、できるだけ野菜中心の食生活としましょう。

・ホルモンによる臭い

女性ホルモンのバランスが崩れると、男性ホルモンの作用が相対的に強く出てくるため、ベタベタした皮脂が増えてしまいます。その結果、その汗を栄養源とする雑菌が繁殖して、それが臭いの元になってしまうのです。

女性ホルモンの力を回復させるには大豆製品がおすすめ。納豆やおから、きなこなどには食物繊維に加えて良質のたんぱく質が含まれています。大豆に含まれるイソフラボンには、女性ホルモンに似た働きがあるため、女性ホルモンのバランスを整えてくれます。

更年期に加えて日々の疲れが溜まっている方には、クエン酸が含まれる食品がおすすめです。お酢や梅干しが代表となる酸味の強い食品には、乳酸が増えないように抑えてくれる役割があります。乳酸が減ると、アンモニアが汗に出にくくなり、臭いが気にならなくなります。例えば、毎日のごはんに梅干しをのせたり、酢漬けの食品を食べたり、あるいはリンゴ酢や黒酢を適度に取って、疲労による臭いを抑えましょう!

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kirei.press編集部です!ここでは、35歳以上の女性、男性に向けた健康と美容に必要な情報をお届けいたします。
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