男性に多い悩みと思われていた薄毛・抜け毛の悩みでしたが、最近では早い方では20代の女性でも薄毛に悩む方が増えてきています。
女性の場合、生活習慣を変えることで薄毛を予防することが期待できます。
まずは原因を知ることから始めてみましょう!
◎薄毛の種類
□分娩後脱毛症
産後の抜け毛。産後に女性ホルモンのバランスが崩れることで、抜け毛が気になるようになります。
□瀰漫(びまん)性脱毛症
薄毛、抜け毛で悩む女性の中で最も多い症状が、びまん性脱毛症。この脱毛症の要因は1つではなく、さまざまな理由でこの症状があらわれます。
□脂漏性(しろうせい)脱毛症
皮脂の過剰分泌が原因となって、薄毛がおきていることをいいます。
□粃糠性(ひこうせい)脱毛症
頭皮の環境が悪く、フケが多量に出るときになりやすい脱毛症です。
□牽引性(けんいんせい)脱毛症
髪の長い人が、ポニーテールやアップヘアをしすぎて、髪が引っ張られ続けるとなりやすい脱毛症です。
□円形脱毛症
頭髪が円形または楕円形に抜ける脱毛症です。自己免疫疾患の1つと言われています。
□FAGA
FAGAとは「女性(Female)の男性型脱毛症(AGA)」という意味の言葉です。1本1本の髪の毛が細くなり、髪のボリュームが全体的に減ったように感じます。とくに分け目が薄くなり、地肌が見えることが特徴でしょう。
◎女性の薄毛の要因
女性の薄毛には、以下のような要因が関係しています。
・更年期
卵巣の機能は28歳をピークに衰えてきます。35歳ぐらいからは女性ホルモンの一つとして知られるエストロゲンの分泌が減り、閉経が近くにつれ急激に減少します。
エストロゲンは、毛髪の発達や成長促進の役割があるため、エストロゲンの分泌が減少すると、髪の成長期が短く、休止期が長くなります。やがては髪が細く痩せたり、薄くなってくるのです。
これは女性特有の脱毛症で「女性型脱毛症」や「びまん性脱毛症」と呼ばれています。
・出産後
妊娠中はホルモンの分泌量が多く、髪の成長期が長く続きます。 一方で出産後はホルモンの分泌量が正常に戻り、髪の休止期に入るため、産後3か月頃から髪が抜け落ちます。
多くの場合、抜け毛は一時的なもので、産後6ヶ月から1年で抜け毛が収まります。しかし中には長く悩みが続く方も。その要因としては子育てのストレス、産後ダイエット、不規則な生活、夜泣きによる睡眠不足などがあげられるでしょう。
・ピル
ピルは、女性ホルモンのエストロゲンを含む薬です。1つの錠剤に含まれるエストロゲンの量により、高用量、中用量、低用量、超低用量に分類されます。
抜け毛が増えるのは、ピルを飲んでいるときではなく服用を中止した時。ピルは服用している間*女性ホルモンを増加させるため、髪が抜けにくくなります。
しかし、ピルを服用しなくなるとおおよそ2~3か月でホルモンバランスが元に戻り、成長期から急に休止期になり、一気に抜け毛が増えてしまうのです。
・生活習慣
生活習慣も、抜け毛の原因となります。例えば過度なアルコール摂取。飲みすぎは血液中の栄養素や酸素の低下の原因となり、頭皮はもちろんのこと、健康にも悪影響となります。
また喫煙も薄毛の要因。ニコチンには血管を収縮させる作用があり、頭皮へ送られる栄養素も減少してしまうのです。
睡眠不足も、髪によくない生活習慣の一つ。睡眠が不足するとホルモンバランスが乱れ、新陳代謝がうまくいかない状態になります。
さらに女性によくあるのは、ダイエットによる抜け毛。とくに食事制限を主にしたダイエットは抜け毛を増やします。摂取する栄養素が減少し、髪も栄養が足りない状態になります。1本1本の髪が弱くもろくなり、抜け毛を増やしてしまうのです。
糖質ダイエットや炭水化物抜きダイエットなどの、特定の栄養素を制限するダイエットが薄毛を引き起こす原因となるといえるでしょう。
・ストレス
ストレスが溜まると、抜け毛が増える体内環境になってしまいます。ストレスにより体が緊張した状態が続き、交感神経が活発に働くようになると、体内の血管が収縮し、血行が悪くなるのです。
頭皮の血行が悪くなり、髪の成長を妨げたり、抜け毛を起こす原因になります。
・紫外線
髪そのものに対してというより、頭皮に対して、紫外線が悪影響を及ぼします。紫外線を浴びすぎた頭皮は乾燥し、毛根に必要な水分を確保できなくなるのです。さらに日焼けによって頭皮が老化し、髪の毛を作り出す毛母細胞が正常に働けなくなり、抜け毛が増加し薄毛が進行します。
・過ったヘアケア
一般的なドラッグストアなどに売られているシャンプーは、ほとんどが「高級アルコール系界面活性剤」で作られています。
泡立ちが良くて原価が安く、強力な洗浄力がある成分で、台所用洗剤、洗濯洗剤、住宅用洗剤にも使われています。「さっぱりする」という感覚が強い一方、洗浄成分が肌に合わずなかったり、必要な皮脂まで取ってしまうデメリットがあるのです。その結果、頭皮への刺激になり脱毛が進んでしまうことがあります。
ほかにも、1日に何回もシャンプーをしたり、きちんとすすがないことも薄毛を進めてしまいます。
たとえばシリコンは、髪をコーテイングして手触りを良くしますが、髪の表面にしっかりくっつき、頭皮に残りやすいデメリットがあります。シャンプーやリンスの成分を頭皮に残してしまうことで、フケや痒みの原因になり抜け毛につながります。
・頭皮の冷え
頭皮の冷えも薄毛の原因の一つ。冷えると、まず真っ先にからだの指先などの先端にあたる末梢血管の血流が阻害されますが頭皮もその「末梢部」に当たりますので、冷えると頭皮に流れ込む血量が減少してしまいます。
特に頭皮は重力の関係もあり、最も血行が阻害されやすい場所のため、血行不良を起こしやすくなります。また、足が冷えて、上半身がほてっている状態は「冷えのぼせ」と言われ、頭が熱いので頭皮の血行がよいように思えるかもしれませんが、それは血行が阻害されている状態で、実は冷えているのです。それはなぜかと言うと、冷えが進むと自律神経のバランスが崩れるため、本能的に頭部の温度を下げないように熱くなるのです。
また、空調が強すぎる部屋に長時間いなければならない時などには、冷気が下の方に溜まりやすく、思った以上に冷たくなっているので、靴下を履くなど対策をして、からだを冷やさないように気をつけるようにしましょう。
◎早めの薄毛対策が美しい髪を保つ秘訣!
原因は様々ですが、年齢を重ねていくごとに、髪の悩みを解決するのに時間がかかってしまいます。
気付いた時に、より早くできることから対策していきましょう。
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